ユーザー車検の受け方 by No.20 いとーT


  1.車検を受ける前に


   車検を受けためには次のものを揃えておく必要があります。


  1.1車検当日までに揃えておくもの

   □車検満了時までの車検証書

     当然持っているはず。なくしたら再発行してもらえると思います。

   □車検満了時までの自賠責保険証書

     これも当然あるはず。車検切れだったバイクはないですね。

   □車検満了時から2年分の自賠責保険証書

     近くのバイク屋で入れます。代書屋でも買うことができます。重要なのは車検当日も含めて、車検満了の日まで

     カバーしていること。そのために25カ月入ることもできます。

   □一番最後の納税証明書

     5月頃払う税金の領収書です、取っておきましょう。

     なくした人は、市町村役場に行って証明書を発行してもらいます。

     また、中古車等で税金を払ってない場合は、「この人は税金を滞納していない証明」を役場で発行してもらいます。

     税金は滞納しないようにしましょう。


   □12カ月整備点検簿

     12カ月を自分でするときは、良く考えてチェックしましょう。空冷のバイクなのに、「冷却水の量」に印を入れないように。

     用紙はバイク屋で売ってます。車検場でも売ってます。誰かからもらっても良いです。

     整備した人の欄には、自分の名前と住所、印鑑でOK!

   注)新制度では、車検制度が変わって、車検前整備をしなくても良くなりました。


  1.2車検当日揃えるもの

   □車検審査用書類(3枚)

     車検の申請書、納税用紙、検査用紙です。ナンバー交付所で売っています。

   □バインダ、印鑑(認印)、光軸調整用工具類


  2.車検を受けるために行うこと


  2.1予約を取る

   ユーザ車検を受けるために、各管轄の陸運局事務所の自動予約に電話をし、バイクのユーザ車検と言って予約しましょう。

   陸運事務所によっては、機械で自動予約もあります。

   車検の予約は、一週間前から出来ると思います。当日予約は、おそらく出来ないので、早めに予約しましょう。

   混んでいる車検場だと、予約が埋まってしまうことがあります。

   車検はナンバーに関係なく、全国どこの車検場でも取れます。近くに何カ所かある時は、すいている所に行きましょう。


   予約番号を控えて、忘れないようにしましょう。


  2.2車検整備を行う

   12カ月整備項目を点検します。点検記録は12カ月点検記録簿に記入します。

   12カ月点検記録簿は、新車購入時に付いてきますが、無くした場合はバイク屋や車検場で買うこともできます(100円)。


  3.陸運局に持ち込む


   予約した時間に、整備した車両と書類を陸運局に持ち込みます。

   車検場の構内は無法地帯です。みんなノーヘルです、事故らないようにしましょう。


  3.1費用

   自賠責24カ月 27,800

   重量税 5,000

   車検審査費用 1,400

   車検審査用書類 25


   合計 34,225


  3.2 書類の提出

   まず、窓口で、重量税用の印紙¥5000を買います。

   次に、隣の窓口で、車検検査書類と検査手数料の印紙を買います。

   必要事項を記入したら、(おそらく)隣の建物に持っていき、納税確認をしてもらいます。


   書類一式を持って、ユーザー車検の窓口へ。書類の記入例があるので、間違えないように書きます。

   窓口で予約番号を言って、書類のチェックを受けます。


   さあ、検査ラインにバイクを持って並びましょう。ラインは2輪専用ラインの時と、改造車のラインと共用になっている時が

   あります。たぶん、他のバイクがあるのですぐわかります。


  3.3 車検ライン検査手順

   (1)車検検査書類、(2)自賠責保険証書、(3)12カ月点検表 を持って並びます。

   このとき、書類がバラバラにならないように、A4のバインダを持っていくと便利です。


   検査は自動ラインです。前の人のを良くみて、戸惑わないようにしましょう。

   やり方は、前方に表示されます。以下に概略を示します。


   まず、前輪をテスタに乗せます。

     スピードメータ   :40km/hになったらフットスイッチを放す。

                 注意)フットスイッチはずーっと踏んでいて40km/hになったときに、初めて放します。

     フロントブレーキ  :指示に従い、思いきりかける。


   ここで車両をまえに移動させ、後輪をテスタに乗せます。

     リアブレーキ    :また、思いきりかける。


   さらに、停止腺まで移動します。

     光軸(HIビームのみ):しっかりバイクを押さえて、ふらつかないようにする。

                 古いバイクはエンジンをふかして、ライトを明るく点灯する。


   これで、ラインはおしまい。車両を前に移動させ、左の自動記録装置に検査用紙を差し込む。方向注意。

   差し込まないと次の車両がラインに入れないので、もたもたしていると後ろの人に怒られます。

   もしも、なにかひっかったら、脇の部屋に行ってきくと、教えてもらえます。(例えば、光軸が右にずれてたとか)

   だめだった所を直したら、再検査です。再検査の項目だけボタンを押して検査します。再検査は何回やってもOK。

   とくに光軸は何回も行けば、そのうち通ります。(当然、毎回調整してね)


    検査官

    ウィンカランプ(前後、左右)

    ライト(HI、LOW)

    ブレーキランプ

    ホーン

    各部の緩み

    ガソリン、オイル洩れ

   をチェックします。これは、ラインに入る前にやることもあります。


   ちなみに、点検簿は提出しましたが、中を確認したかどうかはわかりません。

   (少なくとも検査ラインの人はチェックしていません。)

   ただし、点検簿を全く提出しない場合の対応は、不明です。


   すべてに合格したら、検査ライン出口のボックス室に行き、合格のハンコをもらいます。

   車検検査書類を持って、窓口に持っていくと、ちょっと待たされて、新しい車検証とシールをもらえます。

   古いシールをうりゃっとはがして、新しいシールを貼れば、すべておしまい。慣れていれば、30分で終わります。


  ごくろうさま。



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